BitriseでiOSのコード署名を行うためには、基本的に以下の3つが必要です。
- Provisioning profile
- 証明書ファイル(.p12形式)
Xcode Archive & Export for iOS
ステップ内のSelect method for export
を設定すること
コード証明に必要なファイルは、以下の方法で取得できます。
コード署名に関連するエラーが疑われる場合、大半は上記の3つのいずれかに問題があります。BitriseでiOSアプリのビルドを行う際には、まずあなたの端末のローカル環境で.ipaファイルの生成を行うことを強く推奨します。この時点でビルドに失敗する場合、Bitriseにおいてもほぼ間違いなくビルドは失敗します。
早速、コード署名を行うために必要なことを確認しましょう!
_Xcode Archive & Export for iOS_ステップが_Code signing error_エラーになった ⚓
多くの場合、このエラーが発生するのは、適切な.p12証明書かProvisioning profileがプロジェクト内に存在しない、あるいはSelect method for export
の設定が誤っていることが原因です。 以下の方法を試してみてください。
- Provisioning profileと.p12証明書がいずれもBitriseにアップロードされているかを確認する。
Workflow Editor
内のCode Signing
タブから確認できます。iOS Auto Provision
ステップを使用している場合は、.p12証明書ファイルのみをアップロードしておく必要があります。
-
プロジェクト内のProvisioning profileと.p12証明書の対応を確認する。Development用のProvisioning profileには開発用の証明書が必要です。App StoreとAd-hoc、およびEnterprise用のProvisioning profileには配布用の証明書が必要です。
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アップロードしたコード署名用のファイルが適切なチームIDのものであるかを確認する。あわせて、Provisioning profileが適切なApp IDのものであるかも確認してください。
-
アップロードしたコード証明用のファイルが有効であるかを確認してください!また、これらのファイルは有効期限があり、無効化できることにも注意してください。
-
Workflow Editor内で
Select method for export
の設定を確認する。例えば、ad-hoc
またはapp-store
に設定している場合、配布用の.p12証明書ファイルとAdHoc用またはApp Store用のProvisioning profileが必要です。
iOS Auto Provision
ステップおよびCertificate and profile installer
ステップの両方がワークフロー内に含まれていないことを確認する。これら2つのステップを同一のワークフロー内に含めることはできません。この場合、ビルドは必ず失敗します。
_iOS Auto Provision_ステップが失敗した ⚓
iOS Auto Provision
ステップはあなたのProvisioning profileを管理します。このステップではApple Developerポータルからプロファイルのダウンロードとインストールを行います。このステップ内の処理に失敗した場合は、以下の内容を確認してください。
-
Xamarin用アプリで実行した場合、このステップの代わりに
Certificate and profile installer
ステップを追加してください。Xamarin用アプリでは自動プロビジョニングはサポートされていません。 -
このステップを実行する前に、ローカルで.ipaファイルを生成する。Bitrise上で実行したいものと同じ方法で書き出しを行い、プロファイルがApple Developerポータルにアップロードされることを確認してください。
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BitriseアカウントがApple Developerポータルと連携されていることを確認する。あわせて、Apple DeveloperチームのAdmin以上の権限があることを確認してください。
配布用証明書とApp Store用Provisioning profileをアップロードしたが、コード証明エラーでApp Storeにデプロイできない! ⚓
書き出し方法をapp-store
またはad-hoc
に設定して.ipaファイルを書き出すには、開発用証明書と開発用Provisioning profileもアップロードする必要があります。これは、.ipaを書き出す最初の処理として、.xcodearchiveファイルを生成するために使用されます。
_Run Cocoapods Install_ステップを追加したが、ビルドに失敗した ⚓
依存関係のインストールに失敗する理由には様々なものがあります。iOSのコード署名においては、iOS Auto Provision
ステップを使用すると問題が発生することがあります。Bitriseのワークフローでは、Run Cocoapods Install
やCarthage
といった依存関係のインストールを行うステップはiOS Auto Provision
ステップより前に行わなければなりません。